2009年6月22日月曜日

身内の大きな悪には目をつぶり、小さな悪を糾弾する自民党

また小沢氏の違法献金事件を持ち出そうとしている。

小沢氏のしたことは違法であり、悪い事ではあるが、
政治の世界で行われている悪の中では小さな悪に
すぎない。

政権政党に属していない小沢氏の受けられる不正献金
の額など、たかが知れている。

政権政党である自民党に所属している政治家の受け取る
不正献金額が非政権政党に所属している政治家の受け取る
不正献金額よりも少ないことはありえない。

自分が政治の権益のおこぼれに預かりたい経営者なら、
将来の可能性に期待できる政治家(政治家A)よりも今
現在権益を握っている政治家(政治家B)を優先し、
政治家Bに政治家Aよりずっと高額の献金を行うだろう。

政権政党の上層部にいる政治家の動かせる権益は
非政権政党の上層部にいる政治家とは比べようも
ないほど桁違いに大きい。

その権益に目が眩まずに政治家としての本来の役目を
果たせる政治家は今の自民党にはいない。

自民党の重鎮も西松建設から不正な献金を受けている、
発表されている額は小沢氏の額よりも少ないが、実際
は、小沢氏とは桁違いの巨額の献金を受けていると
考えるのが妥当。自民党の重鎮について発表されている
金額は氷山の一角、巧妙なカモフラージュ(偽装)で
発覚しないようにしているだけ。

今の自民党の上層部の政治家どもは如何にして法律の
盲点をついてというか法律に自分たちにとって都合の
良い穴を残して不正を法律違反にしないで行うかに
腐心してきた愚劣な連中。

自民党に所属する政治家個人の中にはマトモな人間も
いるかもしれないが、集団としての自民党は
腐ってしまっている。

自民党は、身内の不正は巧妙にカモフラージュし
目をつぶり敵対勢力の不正はどんな手を用いてでも
糾弾しようとする組織に随分前から成り下がって
しまった。

小沢氏の問題に関しては、小さな不正でしかない
にも関わらず、自民党の政治家どもは自分たちの
手先を使って国民に対して巨大な不正(巨悪)である
かのように宣伝している。

政権政党に属していない小沢氏サイドからの依頼が「天の声」
と呼べる程の威力がないのは明らか。

将来政権政党になるかもしれないという可能性への
期待感が小沢氏の依頼に「天の声」と呼べる程の威力
を与えることになるはずがない。

小沢氏サイドが行っていたのは、献金者からの依頼の
仲介程度に過ぎず、「天の声」と呼べる程の威力は
なかったと考えるほうが理に適っている。

献金者から誰それを紹介してほしいと頼まれたら
政治家サイドがその人を紹介するだろうし、それ
くらいのことは日常茶飯事の如く行われている
考えるのが妥当。

献金者からの依頼に対して適当な人物を紹介する
事が「天の声」にあたるのだろうか?
いや、そんなことはない。

自分たちの身を正す事よりも、自分たちの保身
のために敵対勢力の粗捜しを行うことに腐心し、
見つけた粗をどのように活用し敵対勢力を
貶めるかを日々上層部が研究しているのが
今の自民党。

選挙が迫ってきたので、自民党の上層部は
十中八九、今現在も民主党の粗捜しを必死
になって行っていることだろう。

敵対勢力の小さな不正を糾弾する暇があったら、
自民党は先ず自分たちの浄化を行うべきだろう。

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